11月11日(土)に東京流通センターで開催される文学フリマ東京37(た-07)の新刊『『君たちはどう生きるか』は何を表現したのか?』入稿しました
本書では、作品タイトルにもなっている吉野源三郎『君たちはどう生きるか』が作品にどのように関りがあるのかを中心に探っていきます
他の考察視点としては、宮﨑監督の自伝的作品とさえる本作で、監督は自分の生い立ちをどのように主人公眞人に重ねたのか
戦時中の日本を舞台とした本作で、眞人の迷い込んだ異世界は何を暗示しているのか
宮﨑監督の戦争に対する姿勢、この姿勢が作品の演出にどのような影響を及ぼしているか
以上のような視点を、宮﨑監督の過去の発言を論拠としながら考察します
章立ては以下の通りです
物語のはじまり・監督自身の生い立ちを主人公に投影
宮﨑駿と『君たちはどう生きるか』・吉野源三郎と『君たちはどう生きるか』
『君たちはどう生きるか』を手にした眞人・コペル君に感情移入する眞人
おじさんNOTE・コペル君という名前に含まれる視点の転換
貧乏な人を思いやる気持ち・母親が心配した眞人の将来・死に満ちた異世界
生産者になった眞人・創造主・大伯父との対面・崩壊する異世界
大伯父の異世界とは?・戦時中の日本を映し出す異世界・人間の理性への不信
宮﨑駿が批判した戦争アニメ・宮﨑駿は何が描けないのか
子どものためをめぐる二人の監督の解釈の違い
巧妙に仕掛けられた冒頭の演出・少年を主人公にした映画を撮るという宿題
本書に興味のある方はぜひ会場の当サークルスペースまでお越しください
当日は新刊の他にも既刊本を持っていきます
とうふおにぎりの同人誌・ゲーム等の通販はメロンブックス | サークルプロフィール (melonbooks.co.jp)
こちらのメロンブックスさんの通販で売り切れとある既刊もすべて持っていきます
ただ『なぜ彼女は悪魔になったのか?魔法少女まどか☆マギカ考察』は残り三冊となりました 欲しい方はお早めにお越しください